校長の恋愛・人生相談室

No.57

独断でやったことが裏目に出た

校長こんばんは。
恋愛事ではないのですが、聞いて頂きたくメールします(´・_・`)落ち込んでます。

わたしは美大生で、こんどグループで展示をします。そこで、わたしがまとめて全員分のコンセプトボード制作をすることになりました。みんな忙しいというから。

こういう、みんなのちょっとずつの甘えがひとりに集まるとキツくなる感じ。わたしは部活の部長経験もあり、あーこういうのきたなーって慣れてました。

始めて使うパソコンソフトに悪戦苦闘し、正直けっこう精神も時間も削られてましたが、やりがいも感じて作っていました。

どんなものにするかみんなで相談して、決めたことにのっとってつくる感じだったのですが、いざ実際印刷してみたら、なんかサイズが小さい、と思いました。

この時点でみんなに、やっぱり大きくしない?と相談すればよかったのですが、わたしは独断で、少し大きくつくりました。

色んなサイズでつくってみて悩んだ上でベストだとおもったし、ここまで全部作ったのはわたしなのだから、わたしが良いと思うようにやらせてもらう、という考えもありました。
また、相談のメールをしても、全員からの返事を待っていると作業が遅れてしまうのも嫌でした。

そしてあとで案の定、いや前のほうがいいんじゃない、と言われてしまいました。
多少の反論なら覚悟してましたが、あまりにみんなそう言うので折れて、つくりなおすことにしました。

確かに連絡を面倒臭がり、独断でやってしまったのがよくないですよね。
でもなんかもう、なにが正しいとか抜きで、いま悲しいです。

以前部長やってたときは、みんなの顔色伺いすぎなところがあり、グイグイ引っ張る力のないところを反省してたんです。
なので今回は強気に、「文句いうならテメーがやれや」でいこうと思っていたら、また失敗してしまいました。
もう恐いです。
こういうことがある度、わたしは頭悪くて仕事のできないダメ野郎なんだと心に刻まれていく感じがします。そんなことないと考えようとしてもだめです。最近はバイトとかでも、わたしなんか使えない、と思いながら仕事してます。もう恐いです。

校長

また、こういう余計なことを、めげずにやりなさいこれはものすごくよく分かるなぁ・・・。ほんと、こんなこと人生で何回あったか。それで何回怒ったか・・・。

返事を待っていると作業が遅れる、それを取りまとめることまで背負いたくないし、ここは独断でいこうというところも君の判断だった。正しさで言ったら、君が正しかったかは分からないし(作業が遅れるのが嫌だ、の妥当性とか、その作業の重要性とかにもよる)、もしかすると判断ミスと言われても仕方のないことだったかもしれない。

でも、たとえそうだとしても、みんなの甘えを背負ったことへの敬意とか感謝とか、独断への理解とか、ほしいよなぁ。簡単に「前のほうがいいんじゃない」って意見だけ言うなよ、他に言うことあるだろ!と。労をねぎらうとか、申し訳なさそうに言うとか。

校長もいろいろ背負いやすいしまかされるもんで、そういうのはすごくよく分かる。中3のとき修学旅行先の京都について掲示物を作るってことで、校長は三千院周辺をまかされたんだけども、でかい模造紙5枚ぐらいに写経についてとか周辺の小さい寺の歴史とか細かく書いたら、学年主任にあっさり「そんなにいらないのに」って言われて一枚だけに書き直させられて、挙句に全ての班が三千院に行かなかったという思い出があるからな。

よく分かる。でも、だ。

ふてくされないで、またこういう積極性を持ってほしいんだよな。労をねぎらってくれなかった、誰もみんなの甘えを背負ったことを分かってくれなかった、独断だって許してくれなかった。萎縮するよな。これからはもう妥当なことしかやらないようにしようって。

実際に、社会に出ると、言われたことしかやらない人がいっぱいいて、そういう人って呆れられてしまうんだよな。少し考えれば、それだけじゃものたりないって、もっとプラスアルファがあったほうがいいって分かるだろって思われる。確かに独断で積極的にやられて失敗されるってのも嫌だし判断力を高めてほしいけれども、言われたことしかやらないよりは百倍ぐらいましだと思うんだよな。まぁ内容によるけれども(責任の大きすぎる仕事で失敗が許されないことならば話は少し違う)、少なくとも君がやったことぐらいは、積極性のほうが大事だ。周囲がそのことを分かってくれれば一番よかったけども。

だから君は全然頭が悪くて仕事のできないダメ野郎なんかじゃなくて、むしろ仕事をやらないダメ野郎(?)らに背負わされて、積極的に独断で動いたら、無理解であっさり修正を求められた孤高のファイターだということ。

みんなが分かってくれなくても校長が君を讃える。よくやった。めげずにこれからも、こういう余計なことを、どんどんやりなさい。校長はそういう人のほうが好きだ。

(感想があればこちらへ advice@rennai.ac