自分を卑下する癖があり恋愛にも影響してしまう
こんにちは。
27歳の女、こばといいます。今日は自分の癖について、相談させて下さい。
私は自分に対して、無意識に自信がない人間です。分かりやすく言い換えると、自分を馬鹿にしている意識が根っこにあるという感覚でしょうか…。
最近まで無意識すぎてあまり自覚していませんでした。
例えば、仕事先の先輩に誰が聞いても理不尽なことですごい罵倒をされた時。自分はそんなに悪いことをしていない、と判断はできるのですが、叱られた直後、一瞬、私が正しい訳ないという意識が働き、私が悪かったんだろうか、と思考が停止します。
また変な話ですが、私はバストが大きいのですが、自分が胸が大きい訳がないから(グラビアアイドルさんみたいな綺麗な女性が大きいというイメージだったので)、と20歳過ぎまでサイズが5sizeも小さな下着を合っていると思い込み、付けていました。友人に昔から大きかったと言われて本気で驚きました。
無意識に自分をバカにしているんだと思います。ですが、かといって自分が嫌いなわけではありません。
ただ最近、その癖に気がついてから、気がついたのですが。
私は自分の容姿は大嫌いで自信がなく、恋愛というものに関わっている自分が嫌いみたいなんです。自分の容姿が嫌いだからなのか、恋愛が嫌いだからなのか分からないのですが…自分を好きになる男の人たちに嫌悪感を感じてしまうんです。
本当に本当に失礼な話なのですが…、自分への好意を知る前は、見かけや性格に好印象を感じていた人に対しても、そういう雰囲気を出されると逃げたくなったり、相手の粗探しをし始めたり、嫌悪感を強く感じたりしてしまうんです。
よくある「追われると興味を失う」女心なのかなぁ、と思っていたのですが、よく考えると、一番嫌悪が向かうのが、誰かに好かれてる自分であることを自覚しました。また、気持ちはうれしいのですが、私なんかを好きになるなんてレベルが低いなぁと思ってしまいます。レベルが低いどころか、「私なんかを好きって言うなんて気持ち悪い」「可愛いって言われたけど嘘じゃないか」とまで思考が進みます。
すごい性格悪いですね…幸せにもなれないと思います。
自分は不細工だと本気で思っていますし、本当に私は世間的には綺麗な訳ではないと思います。自分から好きになる人とはうまく行かないことの方が多いですし。
それなのに周りから可愛いとか綺麗だと誉められることがあると、なんだかいたたまれなくなってしまいます。たぶんお世辞もあると思いますし、誉めてもらえたのに微妙な反応をするべきではないと思い、大袈裟に茶化して、話に乗るようにしています。
が、以前、『なんでも持っててぶっちゃけ勝ち組だと思ってるでしょ?』と男性に言われたときには、戸惑いを通り越して怒りを感じました。馬鹿にされている(本当はそう思ってないのに嫌味を言われた)のかと思い、自分が恥ずかしくなりました。その時は相手は誉めたつもりで言っていたようだったし、深く考えても相手の真意はわからないと思い、(誉めてくれて)ありがとうございます、と伝えましたが、とても虚しくなりました。
また周りで聞いていた人に、不細工なのにお世辞を勘違いして、何調子乗ってるんだろう、と思われないか不安になりました。(そんなことを思うような人はいませんでしたが…。)
自分の感覚と周りの感覚がずれているのか、それとも空気が読めずに不器用に振り回されているのか、客観的に考えられません。単純に、色々な感性の方がいる、と割り切れればいいのでしょうし、お世辞ならお世辞で流すくらいしないとダメなのですが、なかなか割り切れないんです。
そう思い、相談できる友人や母親に話したら、そもそも自分を卑下しすぎている私がおかしいと言われてしまいました。
今、私は仲良くさせていただいている男性がいます。彼は物事の視点がとても広く深い人で、尊敬しています。私のことを分かってるとは口にしませんが、たぶん私の性格を分かっていてくれて善悪で判断しない寛大さを感じます。実は彼のことは、前述の理由で、一度、敬遠してしまった過去があります(彼は理由は知りませんが…)。ですが、今は自分も以前よりは客観的に考えられるようになり、彼なら、と思えるようになりました。
ですが、この思考の悪癖を持っているままだと、幸せになれないと思います。
彼に容姿を誉められるとそれだけなのかとモヤモヤする上に、誉められている容姿自体も自信がないため、何で好きでいてくれているんだろう、と落ち着きません。よく見たら不細工だった、と思われないか不安でもあります。
彼が容姿だけで相手を決めるような人ではないことはきちんとわかっていますし、むしろ見掛けの前に、私の性格や感性などを好きでいてくれてるのをわかっている筈なんですが。
また。
彼はもう大丈夫だとは思うのですが…。恋愛に発展するときによく感じる嫌悪感などもそろそろ出てきそうで怖いです。今までの彼氏の時も、彼氏ではなく自分やその場の空気に嫌悪感を感じることが多々ありました。今はその感情が自分の悪癖だとわかっているので(昔はそれに従ってしまうことが多かったです)、深く考えずやり過ごして我慢すればよいのですが、できればなくしたいです。
なんだか、今までの色々な経験の中からトラウマを作ってきて、そのまま凝り固まってしまったような気もしますし、気質でもあるような気もします。
思い当たる節はいくつかあります。恐らく、過去にした辛かった経験の中で付いた傷が、表面だけ癒えて、根っこは治ってないのかもしれません。強いふりをしているだけなのかも。
今までは私はこういう気質も含め私だ、と受け入れるようにしてきましたが、自分と向き合い、トラウマのようなものをきっちり消化して、成長していきたいと思うようになりました。そして、自分が自分についてきた嘘にも気付けるようになりました。
どう振る舞い、考えるべきなのか。友人や親が言うように、やっぱり私の感覚がおかしいのか。
なにかお言葉が頂ければ、すごくうれしいです。
いい歳して、トラウマがどうのと情けない内容を最後まで聞いて下さりありがとうございます。どうぞよろしくお願いします。
君の感じ方はアンフェアだ自覚できるってのはたいしたもんだ。校長がいくら「自分を嫌ったり卑下しているから、自分のことを好きな人がしょぼく見える」という心理を説明しても、自分のことなのに自分のことだと思っていない人がたくさんいるだろう。自分の心理っていうのは、無意識の部分が自覚することを許したことについてはよく分かるけれども、認めたくない点については他の人よりも自分のことが分からなくなるものだからな。
自分の価値を著しく低く捉えているときに異性から好かれると、その人が気持ち悪く思えたり、情けなく思えたり、何か騙されたり勘違いしているんじゃないかと思えたりする。そういうときには自分の悪いところを見せたくなったり、やめたほうがいいと説得したくなったり、相手を悪く言って諦めさせたくなったりする。
君だけではないが、君の感じ方が周りとズレていることは確かだ。君は君自身に対してフェアじゃない。確かに女は、実際の自分よりも多少自己評価が低くて自信がないほうが、男からの食い付きは良くなるけどな。でも低すぎると、こうして人の気持ちを受け取れなくなるし、信じられなくなるし、好かれても嬉しくなくなってしまう。だから今後の恋愛のためには、もう少し周囲の感じ方に近づいたほうがいい。
そのためには、自分の心の改善とかなんとか内から湧き出るものに期待するよりも、とりあえず周囲の感じ方を信じていこうとするほうがいいだろう。周囲の人がおかしいんじゃない。先に言った通り、君が自分自身に対してアンフェアなんだ。
自分を信じられない気持ちは分かる。例えば突然違う星にワープしてしまったとする。そこにいる現地の宇宙人に、神様のように扱われて、崇められたら、「いやそんなんじゃないですから」って思うよな。でもその星の人はめちゃくちゃ弱くて本気を出すと1000人ぐらいワンパンチでやっつけられちゃったり、ちょっとしたアイデアを出すだけでその星ではとんでもない発明として扱われたら、だんだんと自分を信じられるのではないだろうか。「ほんとにこの星では自分は凄いのかもしれん」と。
周囲の人の感じ方に最初は心がついていかないかもしれない。でもこれは、君の心の「自分の価値は低い」というこびりつきと、「そんなことはない」という周囲からの評価や現実、そのぶつかり合いなんだよな。今までは周囲の人の言うこととかを信じようともしなかったし、過去の出来事の影響からか、自分の中でそういう心理状態になって動かなかった。でも違う星にいった場合のように、外からの評価のほうが事実なのかもしれない、という目を持っていくとじわじわとシフトしてくる。
バストの話が面白いけどな。あまり外部との比較をするのもなんだが、客観的なことを信じたいなら、徹底的に冷静に比較して考えてみるといい。もしかしたら女の魅力として恵まれているのかもしれない、と。主観がいかにアンフェアでも、せめて事実は事実として受け止められるぐらいじゃないと。
自分は自分を卑下しているのでは、という自覚を持ったのはたいしたもんだと最初に書いたが、そうやって少し客観的に見えるようになったのも、君の心が変わろうとしているからかもしれない。心のこびりつきの威力はまだまだ強いけれども、ほんのわずかにそこから距離を取ったのかもしれないな。それは今気になっている彼が登場したことと関係しているのではないだろうか。相手がおかしいのではなく、自分がズレているのでは、とだんだん信じたくなってきた。前はそうとすら考えなかったけれども、幸せになりたいし自分を信じたいという思いが出始めて、自分の心のこびりつきを疑うようになった。
自分を信じるのは本当に大変だ。スピッツの歌でも「値札の付いた心 枠からはみ出せない」ってのがあるけどな、自分で自分につけた価値の低い値札は剥がすのが大変。「いや君はもっと素敵だよ」と言われても、そんな高い価値をつけて馬鹿なんじゃないの、と思う。でも少しずつでも変わるから。
それともう一つ重要なことを言うが・・・。
君は例えば自分の容姿とかが男から見れば魅力的だとか、そういうことを信じることができたとしても、好かれるたびに「でも私の中身を知らないからだ」と思ってしまうかもしれん。誤解してるとか残念でかわいそうな人だとか、好きだとか言って気持ち悪い人だと思うかもしれん。
でも違うから。中身が良いか悪いかなんてあまり関係ないし、君の中身が悪いわけではないし、そもそもそんなことは恋愛の後半には関係がない。
初期の恋愛では女としての魅力が大事だとしたら、後半では良い部分も悪い部分もひっくるめて自分自身を愛されることが大事で、そのためには、君の中身の良し悪しは関係ない。大事なことは、君という人間がいかに外から見通せるか、君という人間にいかに外から触れることができるか、いかに君を感じ取ることができるか、だ。良い部分も悪い部分も、素直に出れば出るほど、人は愛しく感じられるから。だから大事なことは、よく笑い、よく泣き、よく悩み、よく恐れ、よく努力し、よくだらける、それらをよく見せることだ。そうしていいのだと知っていくことだ。
中身が良くないと恋愛がうまくいかないのではない。勝負のメインはそこじゃない。君という人が、感じ取れなくなればなるほど、うまくいかなくなるだけだ。だからどんなに立派で素敵で能力が高くても、実はすごく優しい性格をしていても、勝負どころを間違えると恋愛はうまくいかない。勝負どころは、相手が自分を感じ取れるかどうか、自分という人間を表現できているかどうか、だから。
長すぎたな・・・。少しでも、その心のこびりつきが、ほぐれてくることを祈る。