生きることがしんどい
26才、女、サリーです。
私は両親の虐待を受け、PTSDになりました。
父親からは性的虐待を受け、母はそれを見ては怒り狂い暴力を振るいました。
自分がいつ処女を失ったかも定かではありませんし、虐待の中には命に関わる物もありました。
大学一回生の頃に両親の離婚調停が始まり、母から父の愚痴を毎日聞かされているうちに何度もフラッシュバックを起こし、パニック障害と診断されました。
パニック障害も簡単には治らず、後に双極性障害と診断されました。
PTSDもパニック障害も治ってはいません。
みっともない事ですが、小さい頃から
「なぜ私ばかりが?」
という気持ちが抜けません。
フラッシュバック、パニック発作は毎日で、起き上がれないほど辛い時もあります。もっと辛い人もいるのに、やってはいけないのに自殺未遂も二回しました。
ただ、生きることが辛いです。
自殺がいけない理由はなんとなくはわかるのですが…(周りの人間が苦しむから?)
生きることから逃げることを、なぜ責められるのかわかりません。
今にも逃げ出したいです。
幸せに生きる方法なんて物があるなら知りたいです。
愚痴ですみません。
藁にも縋る想いです。
返答をいただけると嬉しいです
死んでほしくないだけだそりゃパニック障害にも双極性障害にもなるわな・・・。具体的に場面を想像するだけで身の毛もよだつぐらいなのに、実際に味わってきたら、そりゃ心が健全な状態を保てるわけがない。
「なぜ私ばかりが?」
本当だよな。君には何の選択権もなかったろうし、ただ理不尽に不幸が襲ってきた。全然自業自得でも何でもないから、その負の感情で、この世を恨んで当然だ。そして負の感情が自分にも跳ね返ってきて、死にたいと思うのも、また当然だ。
「生きることから逃げることを、なぜ責められるのかわかりません」
人殺しをしてはいけない理由は簡単だけれども、自殺してはいけない理由は難しいな。迷惑がかかるとか細かい理由を挙げる人もいるけれども、死にたい人を止める理由としてはどうも重さが違う。
人殺しをしてはいけない理由は、周囲の人が死にたくないからだ。分かりやすいよな。でも自殺してはいけない理由もまた同じで、突き詰めれば、本当のところは、みんなにとって死んでほしくないからなんだ。
自ら死を選ぶ人がいれば、生きている人たちに罪悪感もあるし、寂しいと感じる人もいるし、死ぬしかなかったその心を思えば、その人に心が近い人ほど落ち込んでしまうから。みんな直感では分かっているからな。死にたいというのは、喜んで死にたいわけではなくて、「死にたくない」を大幅に超えるほどのつらいことがあるからなんだと。それに直面するのがつらい。だから死んでほしくない。
だったらなんで生きているうちにこんなに苦しんでいる人がいるのに、みんながその人を救えないんだ、っていう話になるよな。それはその人との距離によってそれぞれ賭けられるものの大きさが違っているからだ。例えば愛情深い親なら100注げるかもしれないし、友達は君のために人生まではなかなか捧げられないよな(ときに捧げられることもあってそれは美談になるが)。君も友達のために全てを賭けるというのはなかなかできないと思う。友達は、大切に思っているけど20しか注げないかもしれない。でも恋人ができて、結婚すれば、100ぐらいいくかもしれない。そうやってみんな心を交わし合ってお互いの存在を支え合っている。
校長も、人生は捧げられないが、いま君を思い、1ぐらいは注いでいるかもしれない。君の、生きるのがつらい気持ちを無視するようで悪いが、1でも注いだら死んでほしくないんだ。今、もう君の存在と、君のつらさを少しでも知ってしまったから。10注いだ人たちも、20注いだ人たちも、だ。
君は親からもらえるはずの愛情をもらえず、虐待という形で受けて、すごくつらい思いをしたし、存在の肯定という意味では大幅なハンデを背負って人生をスタートさせた。だから周囲の人が君に生きてほしいなんて思うのは確かに勝手な話だけども、君はなんとかいろいろな人と心を交わして大事な人をたくさんつくって、特に一人と強く結ばれて、まぁおぞましいと思うかもしれないが、例えば子供をつくって、ペットを飼って、生きる意味を一つでも二つでも増やしてほしいと思うんだよな。周囲が愛情を一方的にあげるだけでもないから。君自身も、そうしようと、動かないといけないから、勝手だけれども絶望してほしくないなと思うわけだ。
これをうまく言えないから、自殺してはいけない、などと言ってしまうんだ。簡単に死にたい心はなくならないから、周囲の人は焦れて、死にたい人を責めてしまうし、まるでルールがあるかのように、もしくは何かを悟っているかのように、自殺してはいけないなんて言うんだ。本当はみんな死んでほしくないだけなんだよな。でも死にたい人の、その心のゾーン、つまり心の強さがハンパじゃないから、周囲の人の心が折れてしまい、自殺を悪としていまいちピンとこない理屈をくっつけるんだ。
「幸せに生きる方法なんて物があるなら知りたいです」
方法と言えるほど確立した、そして確実な答えはない。でもそういう道はある。好きな人をたくさんつくって、泣いたり笑ったりして、いろんな人と心をつなぐことだ。そのうち、君に死んでほしくない人だけでなく、君にとって死んでほしくない人(君によって存在を支えられる人)も増えていくだろう。
何か君が人生を決めていく指針になればいいのだが。