恋愛の基礎ドリル

第4回 恋愛に求めるもの

◆ 刺激がほしいような安心したいような

「イケメンとドキドキするような恋愛をしたい!」と思う人もいれば、「性的なことは横に置いておいて安心できる関係を築きたい」と思う人もいますし、多くの人は両方を味わったことがあるのではないでしょうか。またはドキドキする人と、安心できる人、どちらと付き合うかで迷ったことがある人もいるかもしれません。または、安心できる人と付き合っていたら、ドキドキする人に誘惑されて、乗り換えたり浮気したという経験がある人もいるかもしれません。

◆ 恋愛は「恋」と「愛」

ドキドキして刺激があるようなものを「恋」とすれば、親にも抱くような安心感とか寂しさを埋めて安らぎたい気持ち、またはそれを与えたい気持ちは「愛」と呼べるかもしれません。

ドキドキしたいとか刺激を味わいたいというのは、その根底に「性的欲求」があります。動物的に言うならば、子孫を繁栄させたいという本能に乗って、男女が惹かれ合う気持ちだと言っていいでしょう。これは通常(自覚する範囲では)、親には抱かないものです。

一方で、親にも抱くような安心感、なんだか一緒にいるだけで幸せ、というのは性欲ではありません。猿として動物的に考えても、誰でも子供のころは親に保護されて守られたいという気持ちがあり、女性ならば男性に守られたいという本能も根底にはあります。守られたい、というと語弊がありますが、愛されたいのです。「愛」とは何かというのは別の場所で説明しますが、愛情欲求が性的欲求とは別にあると考えてください。

◆ どちらも大事!

我々が恋愛に求める主なものは、この性的欲求と愛情欲求だと言えるでしょう。ドキドキもしたいし、安らぎたいのです。これが大きな二つの軸になっています。

もちろん、どちらか片方の欲求が大きくて、もう片方がとても小さいという人もいるでしょう。例えば誰も自分の気持ちを深くまで分かってくれなくて一人ぼっちだと感じていれば、いくら異性から性的に誘惑されても心惹かれず、年上の理解者に甘えたくなるかもしれません。例えばマンネリ化するほどに家族のようになった彼氏がいれば、ドキドキする男性を新たに求めるかもしれません。

付き合いが安定したのはいいけれど、昔のようにオシャレしなくなったり、かわいくかっこよくいようと思わなくなったりしたのでは、そのカップルには危機が訪れるでしょう。もちろん性欲だけ満たして、愛情が満たされなければ、その関係もいつかは破綻するでしょう。「恋」「愛」のどちらか片方ではなく、両方が大事なのだということを忘れてはなりません。

◆ 男女では差がある

男性のほうが性的欲求が強い、というのは明らかに見てとれると思います。男性に本当に愛情欲求があるのか?と疑問に思う人もいるでしょう。実際は男女ともに性的欲求の強さは大差がなくても、その出方が違うなどさまざまなポイントがあるのですが、深い話になるのでここでは触れません。男女に差があるということだけは覚えておいてください。

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